2018年12月25日

日々雑記 ご無沙汰しています

こんばんは。

  12月も終盤へと突入しましたが、今年はなんだか暖かい日が続きます。

  12月に入るや師走の名の通り、師とともに弟子も走り回っています。定年を迎えてゆっくりしようと目論んだのですが、とかくこの世は住みにくい。これまでの経験をあてにされ、次々と仕事が舞い込みます。12月の第一週は910日で名古屋に出張。帰ってきて、一日あけて大阪に宿泊出張。3日間、研修会の講師をして、翌週は広島に宿泊出張と、席を温める暇がありません。温まったのは、新幹線の座席だけですね。

  仕事の話は置いておいて、出張の合間にも人生の楽しみを見つけて楽しんでいました。

【音楽話は尽きることなし】

  まず、音楽系では名古屋に行く前日に渋谷のオーチャードホールで、キングクリムゾンの来日公演に参加しました。名作「キングクリムゾンの宮殿」がビートルズの「アビーロード」を抜いてアルバムチャートの1位となったのが1968年ですから、あれからなんと50年が経過しました。ロバート・フィリップは常に前向きで、真の意味のプログレッシブを実践してきました。「メタルキングクリムゾン」、「ヌーボメタル」などのコンセプトでソリッドな新しい音を追求してきたロバート・フィリップでしたが、ここ3年ほどはそのコンセプトに変化が見られました。

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(「KING CRIMSON LIVE IN JAPAN2015」CD )

  近年のクリムゾンは、トリプルドラムを擁し、さらに今は亡きクレッグ・レイクやジョン・ウエットンを偲ばせるボーカリストをギタリストに据えて、なんと初期中期の名曲を中心のセットリストを組んできたのです。デビューアルバムからは、ほぼ全曲を演奏。あの「エピタフ」が披露され、満場の興奮と拍手を巻き起こしました。さらには、名作「レッド」からも次々と感動のメタルクリムゾンの曲が演奏され、過去からのファンの涙を誘いました。

  さらに、名古屋に行ってからは栄の名古屋パルコの映画館でエリック・クラプトンの映画「12小節の人生」を上映しているのを見つけ、夜の部を鑑賞しました。クラプトンの伝説は、ほぼ同時代的に寄り添ってきたつもりでしたが、あにはからんや、「461オーシャンブールヴァード」で1974年に復活を果たしたクラプトンが、その後アルコール中毒でヘベレケ状態であったことに衝撃を受けました。せっかくジョージ・ハリソンと分かれてクラプトンの元を訪れたパティを相手にできないほどアルコールを溺愛していた事実には驚きました。レイラも泣いていました。

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(映画「12小節の人生」ポスター)

  クラプトンの話をはじめると、このブログの数回を要するので、またいつか語り合いたいものです。

【尾張名古屋の名所めぐり】

  さて、名古屋では、休みの日に日本の陶磁器の草分けであるノリタケの博物館を訪れました。駅から20分ほど歩くと「ノリタケの森」と呼ばれる名古屋を代表する企業「ノリタケ」の工場跡に、素晴らしい森と公園、そしてミュージアムとレストランがあります。ノリタケウエルカムセンターでは、1876年(明治9年)に創業者である森村市左衛門と豊兄弟が発足した森村組から明治37年に設立された日本陶器、そしてノリタケに至る企業の歴史が紹介されています。

  その日本の産業を牽引していく企業の歴史に感動して、クラフトセンターとミュージアムを合わせた建物へと移動すると、そこにはノリタケが開発した陶磁器製作の工程を体感できる一大体験エリアが待っていました。1階と2階に備えられた工程紹介には何度も焼きを入れ、さらにそのたびに最適温度を探ってきた研究の歩みが刻まれています。

  そして、建物の3階と4階に繰り広げられるノリタケミュージアムは、陶磁器を愛する人間にとっては、まさに至福の場所です。3階は、1904年のノリタケ陶磁食器の発売以来、営々と続けられてきた陶磁食器の歴史をつまびらかにしてくれます。その時代ごとに変化してきた陶磁器の歴史に目を見張りますが、なかでも戦前から2004年までに発売された食器皿が壁面全体に創られたショーケースに一同に展示されているのは圧巻です。さらにその横には、営々と制作されてきたコーヒーカップのセットがこれまた時代ごとに飾られていて、こちらにも感動します。

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(ノリタケブランド 100年間のソーサー)

  さらに4階にあがると、そこには素晴らしい陶磁器たちが待ち構えていました。4階に展示されていたのは、「オールドノリタケ」の作品群だったのです。「オールドノリタケ」とは、明治の森村組の時代から第二次世界大戦までの間、欧米に輸出された日本製の陶磁器を総称する呼称です。その展示は、数十年に渡るノリタケブランドの刻印の歴史から始まります。そのブランド刻印は、制作年代によって変わっているので、制作年代はこの刻印によって特定されるそうです。この陶作を開始したのは、森村市左衛門の義弟である孫兵衛でした。1893年シカゴ万博の視察のために渡米した孫兵衛は、欧米の陶磁器に施された洋風絵付けに目を奪われます。そして、絵草子で培った美的センスを陶磁器の世界へと投影させ、日本独自の絵付けによる陶磁器の輸出を思い立ったのです。

  4階に展示された輸出用陶磁器の素晴らしさは、その色彩と言い絵付けの自在な展開と言い、その一つ一つの作品に見ほれるほどです。特に日本独自の淡い色やボカシを使った絵付けは、その繊細さが素晴らしくまさに芸術品です。また、20世紀初頭のアメリカでモダンアートが流行った時には、日本からもポップなデザインの絵付け陶器が輸出されており、陶磁器に残された時代の変遷にも大いに興味をそそられました。結局、3時間近くもノリタケを満喫し、すっかり感動してノリタケの森を後にしました。

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(オールドノリタケ 渾身の名作陶磁器)

  その日の午後に訪れたのは、国宝である犬山城でした。名古屋駅から名鉄で犬山駅まで、快速特急に乗れば20分ほどで到着します。さすが国宝とあって駅から城下に向かっては観光客が三々五々歩いていくのが目につきます。大通りを10分ほど進んで本町の交差点を右に曲がると、そこからは犬山城まで城下町が続いています。1.5kmほど続く城下町では、両側にお土産屋さんや食べ物屋さんが軒を並べており、折しも時代祭と称して広場では甲冑に身を包んだ武者たちが踊りを披露していました。

  情緒ある通りを進んでいくと、遠くに見渡せる高台に犬山城の天守閣が見えてきます。さらに進んでいくと、犬山城へと登っていく高台への入り口には、針綱神社の大鳥居がそびえています。そのわきには、「犬山城近道」との看板が立っており、神社を抜けるとさらに朱に塗られた幾重にも立ち連ねられた鳥居のトンネルが出現します。こちらは、犬山城の守護神を祀った三光稲荷神社です。その鳥居を抜けた先には、犬山城へと登る石畳の坂道があります。

  坂道のうえには犬山城に入る城門が開いていますが、そこに至る石畳の脇には見事に紅葉したもみじが燃えるような赤色を見せてくれます。この日は122日でしたが、今年の暖冬のせいでこの日がまさに紅葉の盛りでした。入場券を購入して中に進むと、城内はさらに見事なもみじが真っ赤に紅葉しています。そして、その紅葉の後ろには4階建ての天守閣が凛として佇んでいます。その雄姿は、1537年の築城、さらに1617年に城に入った成瀬氏による改修を経て、現在にその姿を伝えています。(明治時代には尾張地震で半壊し、修復されたそうです。)

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(紅葉に映える国宝「犬山城」)

  さすがに城自体はそれほど大きなものではなく、狭い木造の急な階段は人がすれ違うのがやっとという危険を感じる構築物です。それでも狭い階段を上っていくと天守閣には、四方に板張りの欄干を設えた回廊がめぐらされています。そこから見える眺めは絶景です。犬山の街がはるかに見渡すことができることはもちろんですが、城の北側にははるかに木曾川がたゆたうように流れており、その美しい姿に見惚れてしまいます。

  素晴らしい天気と美しい紅葉にめぐまれた犬山城は、美しい景観と癒しをもたらしてくれました。

【再び音楽の話】

  ところで、名古屋での仕事を終えて東京に戻ってきた日の翌日は、連れ合いと一緒にクラシックのコンサートに足を運びました。

  実は、クラシックのコンサートでは、所沢の航空公園駅にあるミューズアークホールがとても気に入っています。ここでは、海外から名だたる名指揮者や名楽団がやってきて、超一流の音楽をとてもリーズナブルな金額で聞かせてくれます。あまつさえ、そのホールの音響は木の響きを駆使して工夫されており、海外の交響楽団が醸し出す流麗で張りのある弦の音をみごとに聞かせてくれるのです。

  この日は、昨年に引き続いてパーヴォ・ヤルヴィ氏が自らドイツカンマーフィル管弦楽団を率いてミューズアークホールへとやってきたのです。築30年を迎えるミューズは、この日を最後に14カ月の改修工事に入るため休館となります。耐震工事やバリヤフリー機能の追加のためとはいえさびしい限りです。

  さて、前回のプログラムは私の大好きなブラームスの交響曲第3番と交響曲第1番でした。その演奏は、素晴らしい音色のオーケストラがヤルヴィ氏の情感と緩急の極みを見事に表現して、鳥肌が立つような感動をもたらしてくれました。今回のプログラムは、ハイドンの交響曲101番「時計」とシューベルトの交響曲第7番「グレート」です。このオーケストラの奏でる音は、本当に流麗で張りのある美しい旋律です。この日の交響曲もブラームスに勝るとも劣らない感動をもたらしてくれました。アンコールには、シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」が演奏されましたが、その弦楽器の音色は、まさに至宝の弦の音と言っても過言ではありません。

  前回、会場でのCD販売ではブラームスの交響曲第1番は販売されておらず、やむを得ず交響曲2番のCDにサインをもらいました。今回、販売会場を見ると、なんと交響曲第1番のCDを売っているではありませんか。思わず購入してしまい、演奏後、再びヤルヴィ氏のサインをもらいました。「あなたの音楽に感動しました。」と英語で話すと、私の眼を見て「本当にありがとう。」と硬く握手してくれたのが、感動的でした。

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(パーヴォ・ヤルヴィ指揮 コンサートポスター)

  本当に良い音を聞くことは感動です。

  音楽と言えば、毎年必ず聴きに行くクリスマスライブに今年も参加してきました。そのグル−プの名前は「パリスマッチ」。2013年に日本橋で行われたクリスマスライブに参加してから毎年恒例となり、今回の参加は5回目になります。今年はこれまでのライブよりも「恋人」感が強く、少し落ち着いた雰囲気を醸し出していたライブでした。これまでは、途中でマリさんの衣替えが定番でしたが、今回はバンドのインプロもオープニングのみで、一気に最後まで聞かせてくれました。

  今回のハイライトは、アルバム「アフター SIX」から4曲続きの楽曲と、ライブの中盤で樋口さんのクラシックギターの伴奏がメロディアスに奏でられた2曲のボサノバでした。清水マリさんの声は、ボサノバに美しい憂いをにじませてくれ、ライブにこれまでにはない彩りを加えてくれました。終盤は、おなじみの「虹のパズル」、「太陽の接吻」、「サタデイ」とノリノリの曲で締めくくり、今年もパリスマッチの健在ぶりを示してくれました。

  今年は、MCのネタにも苦労しているようで、衣替えもなく例年よりも短く終了したので、ライブ終了後、いつものライブ仲間と神田で少し早い忘年会としゃれ込みました。ライブの後の飲み会は盛り上がって最高ですね。

  実は、今回のブログは出張中に読んだ本の話をするはずだったのですが、話し始めたら本以外の話で終わってしまいそうです。この12月は、まだまだ話が尽きません。

  今、東京駅丸の内口の三菱一号館美術館で「フィリップス・コレクション展」が開催されています。この展覧会は、アメリカのダンカン・フィリップス氏が1921年にワシントンDCに開設した美術館のコレクションを日本で紹介する展覧会です。そのコレクションは幅広く、印象派のモネ、シスレー、マネ、コローからゴッホ、セザンヌ、ドラクロワ、ドガまでを展示するとともに、モダンアート以降のブラックやカンディンスキー、ピカソなどの絵画も多数展示しています。一昨日、連れ合いとみてきたのですが、その本物の迫力にすっかり魅了されてしまいました。

  その素晴らしい絵画の話をもっと詳細に話したいところなのですが、残念ながら紙面が尽きてしまいました。京都旅行の話も中途半端だし、本の話もできないし、今年はどうもあわただしい中で年の瀬を迎えそうな雲行きです。何とか、まとめて良い年を迎えたいものです。

  取り止めもありませんが、年の瀬は日本に寒波が押し寄せてくるようです。皆さん油断なく、健康に留意してお過ごしください。

  それでは皆さんお元気で、またお会いします。


📖今回も最後までお付き合いありがとうございます。
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posted by 人生楽しみ at 22:12| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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